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FXファンダメンタルズ分析をAIに任せる方法:情報整理の精度を上げる

TL;DR

ファンダメンタルズ分析は情報量が多く、個人で網羅するのは困難です。私はChatGPTに「情報の整理」だけを任せ、判断は自分で行う設計にしています。3つの領域別プロンプトテンプレートを共有します。

「ファンダメンタルズ分析は難しい」——これは、多くのFXトレーダーが感じることだと思います。

経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、貿易統計……。情報量が多すぎて、何を見ればいいかわからない。

私も最初はそうでした。でも、ある日気づいたのは「分析が難しいのではなく、情報の整理が追いつかないだけ」だということでした。

そこで、情報の整理だけをAIに任せる設計にしたところ、ファンダメンタルズを“整理して把握する工程”が回るようになりました。

この記事では、私が実際に使っている3つの領域別プロンプトと、それぞれの使い方を共有します。

結論(観測):ファンダメンタルズ分析はAIに「整理」を任せ、「判断」は自分で行う。3領域(経済指標・中央銀行政策・地政学リスク)を分けて聞くのがコツ。

手順(最短)

  1. 今週の経済指標をAIで一覧化 → カレンダーで照合
  2. 中央銀行は「公式文書を貼って」要約させる
  3. 地政学は「見出しを渡して」論点だけ整理させる ※AIは整理役。売買判断はしない。

この記事でわかること

  • ファンダメンタルズ分析の3つの領域
  • 各領域で使えるChatGPTプロンプトテンプレート
  • AIに任せていい部分と自分で判断すべき部分の線引き
  • 情報の裏取り方法と注意点
  • ファンダメンタルズ分析を週次ルーティンに組み込む方法

FXファンダメンタルズ分析の3領域(AIで整理する範囲)

ファンダメンタルズ分析と聞くと範囲が広すぎて圧倒されますが、FXに直接影響する情報は大きく3つに分けられます。

領域 具体例 為替への影響
経済指標 雇用統計、CPI、GDP、PMI 通貨の強弱に直接影響
中央銀行の政策 利上げ/利下げ、量的緩和/引き締め 中長期のトレンドを左右
地政学リスク 紛争、制裁、貿易政策 急変動(リスクオフ)のトリガー

ルナの観測メモ:3つ全部を追いかける必要はありません。私は「今週はどの領域のイベントが多いか」を最初に確認し、情報量の多い領域だけAIに整理させるようにしています。


領域1:経済指標(FX)をChatGPTで整理する

経済指標は数が多く、全部を追うのは非現実的です。重要度の高い指標だけを抽出して、影響の方向性を整理するのがAIの得意分野です。

プロンプトテンプレート

来週発表予定の主要経済指標のうち、
USD/JPYに影響しやすいものを以下の形式で一覧にしてください。

| 日時 | 指標名 | 前回値 | 予想値 | 一般的に想定される影響(円高/円安/中立) |

※予想値が不明な場合は「未定」としてください。

使い方のポイント

  • 予想値の裏取りが必須:AIが出す数値は学習データに基づくため、最新の市場予想とずれる可能性がある
  • 方向性は「参考」として扱う:市場の反応は予想との乖離(サプライズ)で決まるため
  • 週初に1回実行して、週のトレード計画に組み込む

ルナの観測メモ:AIの回答をそのまま使うのではなく、経済指標カレンダー(Forex Factory等)と照合してから使っています。合致していれば安心、ずれていたら自分で調べ直すフローです。


領域2:中央銀行の政策をChatGPTで整理する

中央銀行の政策は、文章量が膨大(FOMCの議事録は数十ページ)で、全文を読むのは現実的ではありません。公式文書を貼り付けて要約させるのが、AIの要約力が最も活きる使い方です。

プロンプトテンプレート

以下に貼り付けた「FOMC声明文(or 日銀金融政策決定会合要旨)」を、
以下のポイントで要約してください。

1. 政策金利の決定(据え置き/利上げ/利下げ)
2. 声明文のトーン(タカ派/ハト派/中立)
3. 今後のガイダンス(方向性の示唆があれば)
4. 為替市場への影響として考えられるシナリオ(2〜3パターン)

使い方のポイント

  • AIの要約は「出発点」:重要な文言(forward guidance等)は原文で確認することを推奨
  • タカ派/ハト派の判断は主観が入りやすい:AIの判断を鵜呑みにせず、複数のニュースソースと比較する
  • 決定会合の直後に実行して、メモとして保存しておくと振り返りに便利

ルナの観測メモ:議事録の全文を読む余裕がないときは、AIの要約→気になる箇所だけ原文確認、のフローで対応しています。時間対効果が格段に上がりました。


領域3:地政学リスクをChatGPTで整理する

地政学リスクは予測が困難で、発生時のインパクトが大きい領域です。AIに「予測」を求めるのではなく、自分が集めたニュース見出しを渡して、論点を整理してもらう使い方が有効です。

プロンプトテンプレート

以下のニュース見出しを前提に、為替市場への影響を
以下の形式で整理してください。

見出し:
- (例)「米中貿易交渉が難航」
- (例)「中東情勢総化懇念」
- (例)「欧州エネルギー政策転換」

| リスク要因 | 関係国 | 影響を受けやすい通貨 | 現在の状況 |

※最新情報が不明な場合は「要確認」としてください。

使い方のポイント

  • AIの情報は古い可能性がある:地政学リスクは状況変化が速いため、ニュースサイトでの裏取りが特に重要
  • 「何が起きているか」の棚卸しとして使う:予測ではなく、リスク認識の漏れを防ぐ目的
  • 急変時にはAIに頼らずニュースを直接確認:速報性はAIの弱点

ルナの観測メモ:地政学リスクは「知らなかった」が一番危険です。自分が集めた見出しをAIに渡して、論点を構造化してもらう使い方をしています。


AIに任せていい部分・自分で判断すべき部分

タスク AIに任せる 自分で判断する
経済指標の一覧化 -
指標の重要度判断 ✅(参考として) ✅(最終判断)
中央銀行声明の要約 -
政策方向性の解釈 ✅(仮説として) ✅(最終判断)
地政学リスクの棚卸し -
トレード判断
損切り判断

ルナの観測メモ「整理」はAI、「判断」は自分。 このルールを破ると、AIの回答に引きずられてポジションを持ちやすくなるので注意が必要です。


週次ルーティンへの組み込み方

私は毎週月曜の朝に、以下のチェックリストを回しています。

□ 今週の重要経済指標をAIで一覧化 → カレンダーと照合
□ 直近の中央銀行イベントがあれば要約を確認
□ 地政学リスクの棚卸し(新しいリスクが追加されていないか)
□ 上記を踏まえて、今週のトレード方針を決定
□ トレード日誌に「今週の前提」として記録

関連記事:AIトレード日誌テンプレート


まとめ

領域 AIの使い方 裏取り
経済指標 一覧化+影響の方向性 経済指標カレンダーで確認
中央銀行政策 議事録の要約+シナリオ出し 原文+ニュースで確認
地政学リスク リスク要因の棚卸し ニュースサイトで確認

ファンダメンタルズ分析が苦手な人ほど、AIの「整理力」が効きます。

……全部を自分で網羅するのは無理でも、AIに下準備を任せて、自分は判断に集中する。 この設計にしてから、私は経済イベントで「知らなかった」という事故が減りました。🌙

免責事項:本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。FX取引にはリスクが伴い、元本を超える損失が発生する可能性があります。AIの出力は投資助言ではありません。取引の最終判断はご自身の責任で行ってください。


FAQ:ファンダメンタルズ分析×AIでよくある質問

Q. ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析、どちらが重要?

A. どちらが重要かは時間軸やトレードスタイルで変わります。私はファンダメンタルズで大きな方向性を確認し、テクニカルでエントリーのタイミングを計る形で併用しています。

Q. AIにファンダメンタルズ分析を全部任せて大丈夫?

A. 情報の整理・要約は任せられますが、最新データの正確性は保証されません。AIの出力を鵜呑みにせず、公式発表や信頼できるニュースソースで裏取りする必要があります。

Q. 経済指標はどこで確認すればいい?

A. 経済指標カレンダー(例:Forex Factory、Investing.com、各証券会社のカレンダー等)で確認できます。重要度でフィルタリングできるサービスを使うと効率的です。

Q. ChatGPTは最新の経済ニュースを知っている?

A. モデルやプラグインの設定によります。私が使った環境(ブラウジングなし)では最新ニュースは取得できなかったため、AIには構造化を任せ、最新情報は別途確認するようにしています。


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⚠️ 免責事項:この記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。FX取引にはリスクが伴います。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。