FXトレードプランの作り方:初心者が最初に決めるべき5つのルール
トレードプランとは「自分がどういう条件で売買するか」を事前に決めた設計図。初心者は①トレードする通貨ペア②エントリー条件③損切りライン④利確の目安⑤1回の取引量の5つを決めるだけで、感情に振り回されないトレードの土台ができます。
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本記事は学習目的の整理であり、特定の売買判断を勧誘するものではありません。
「チャートの読み方も覚えた、経済指標も意識し始めた。でもいざトレードしようとすると、何を基準に判断すればいいかわからない」── 私もそうでした。
足りなかったのは知識ではなく、**トレードプラン(設計図)**でした。
この記事では、FXトレードプランの作り方を初心者が最初に決めるべき5つのルールに絞って整理します。
私の学習記録として、「なんとなく」でトレードして何度も痛い思いをした後、プランを作ることで判断の迷いが激減した経験をまとめました。
結論(1分で把握)
- トレードプランとは:売買の判断基準を事前に明文化した「設計図」
- 初心者が決めるべきは5つだけ:通貨ペア・エントリー条件・損切り・利確・取引量
- プランの目的は「感情の排除」:恐怖と欲に判断を乗っ取られないための仕組み
- シンプルから始める:最初から完璧を目指さない。まず書いて、トレードして、振り返って改善する
- プランを変えるのは冷静なときだけ:トレード中にルールを変更しない
項目 決めること ① 通貨ペア 何を取引するか ② エントリー条件 いつ・なぜ入るか ③ 損切りライン どこで損失を確定するか ④ 利確の目安 どこで利益を確定するか ⑤ 取引量 1回にいくらリスクを取るか
FXトレードプランとは:なぜ「設計図」が必要なのか
一言で:トレードプランは「自分がどういう条件で売買するか」を事前に決めた設計図。プランなしのトレードは、地図なしで知らない土地を歩くようなもの。
プランがないトレーダーに起きること
| 状況 | プランなし | プランあり |
|---|---|---|
| 含み益が出た | 「もっと伸びるかも」→ 欲張って利確できない → 反転して利益消失 | 利確ラインに到達 → ルール通り決済 |
| 含み損が出た | 「もう少し待てば戻るかも」→ 損失拡大 → 塩漬け | 損切りラインに到達 → ルール通り損切り |
| 連勝した | 「自分は天才かも」→ ロット増量 → 大損 | ルール通りのロットを維持 |
| 連敗した | 「取り返したい」→ リベンジトレード → さらに損失 | ルール通りに次のトレードを待つ |
トレードプランがあると何が変わるか
| 効果 | 詳細 |
|---|---|
| 判断の迷いが減る | 「入るべきか?」の答えがプランに書いてある |
| 感情に振り回されない | 恐怖・欲・焦りに負けにくくなる |
| 振り返りができる | 「プラン通りにやったか?」で自己評価できる |
| 改善が積み重なる | データが蓄積され、自分の弱点が見えてくる |
ルナの学習メモ:トレードプランを作る前は、毎回「今買うべきか?売るべきか?」と迷い、チャートを見るたびに判断が変わっていました。プランを作ってからは、「自分のルールに当てはまるか、当てはまらないか」の二択になり、判断がシンプルになりました。プランの最大の価値は「正しい判断をすること」ではなく、**「判断の基準を持つこと」**だと感じています。
トレードプランの作り方:初心者が決めるべき5つのルール
一言で:初心者はまず5つのルールを決めるだけで十分。完璧を目指さず、シンプルなプランから始めて、トレード経験を積みながら改善していくのが現実的。
ルール①:取引する通貨ペアを決める
一言で:最初は1〜2通貨ペアに絞る。通貨ペアを絞ることで、値動きの特徴を覚えやすくなる。
| 初心者向けの考え方 | 理由 |
|---|---|
| ドル/円(USD/JPY)から始める | スプレッドが狭く、日本語の情報が豊富で値動きを追いやすい |
| 最初は1〜2通貨ペアに限定 | 多くの通貨ペアを同時に追うと情報過多で判断が鈍る |
| 慣れてから増やす | 1つの通貨ペアに慣れてから、ユーロ/ドルなどを追加する |
関連記事:FXの通貨ペアの選び方
ルール②:エントリー条件を決める
一言で:「なぜ、今、入るのか」を明文化する。条件を具体的に書くことで、感覚的なエントリーを防ぐ。
悪い例と良い例
| 悪い例(曖昧) | 良い例(具体的) | |
|---|---|---|
| 条件 | 「チャートを見て良さそうなら買う」 | 「ドル/円の日足で20MAが上向き+価格が20MAの上にあり+RSIが50以下から反発したら買い検討」 |
| 問題点 | 「良さそう」は主観。毎回判断がブレる | 3つの条件が揃わないと入らない → 迷わない |
エントリー条件の作り方(初心者向け)
| ステップ | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| ① トレンドを確認 | 移動平均線で方向を見る | 20MAが上向き → 買い方向を検討 |
| ② タイミングを確認 | RSIやローソク足パターンで判断 | RSIが30付近から反発 → エントリー検討 |
| ③ 条件が揃ったら入る | 全条件を満たしたときだけエントリー | ① + ②が揃い、損切り幅が許容内 → 実行 |
(補足:上記は日足を使ったスイングトレードの例です。デイトレードなら1時間足ゔ15分足、スキャルピングなら5分足など、ご自身のトレードスタイルに合わせて時間軸を調整するのが一般的です。)
ルナの学習メモ:エントリー条件で最も大事なのは**「入らない理由」を持つこと**だと学びました。条件が揃わないときは見送る──この「やらない判断」ができるかどうかが、感情トレードとの分かれ道です。
ルール③:損切りラインを決める
一言で:損切りラインは「いくらまでなら失っても次のトレードに影響しない金額」から逆算する。エントリー前に必ず決めておく。
| 原則 | 内容 |
|---|---|
| 1回の損失は口座資金の1〜2%以内 | 一般的にリスク管理の基本とされるガイドライン |
| エントリー前に損切り幅を決める | エントリー後に考えると感情に負けやすい |
| 逆指値注文で自動化する | 手動で損切りしようとすると、迷って先延ばしにしやすい |
損切り幅の決め方の例
| 方法 | 内容 | 初心者向き |
|---|---|---|
| 固定pips | 「常に30pipsで損切り」のように固定する | ★★★ 最もシンプル |
| 直近安値/高値の外側 | チャート上のサポート/レジスタンスを基準にする | ★★☆ 少し経験が必要 |
| ATR(平均的な値幅)を参考にする | 日足ATRの0.5〜1.0倍を目安にする | ★☆☆ 中級者向け |
ルール④:利確の目安を決める
一言で:利確ルールがないと「もっと伸びるかも」と欲張って利益を逃しやすい。損切り幅の1.5〜2倍以上を目安にする「リスクリワード比」の考え方が一般的。
| 方法 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| リスクリワード比で決める | 損切り幅の1.5〜2倍以上の利確幅を設定 | 損切り30pips → 利確45〜60pips |
| 直近の高値/安値を目標にする | チャート上の節目を利確ポイントにする | 前回高値の手前で利確 |
| 分割決済 | 半分を目標1で利確、残りを伸ばす | 半分を1:1で利確、残りを1:2で利確 |
リスクリワード比とは
| リスクリワード比 | 意味 | 勝率50%の場合 |
|---|---|---|
| 1:1 | 損切り幅=利確幅 | 収支トントン(手数料分マイナス) |
| 1:1.5 | 利確幅が損切り幅の1.5倍 | 勝率50%でもプラスになりうる |
| 1:2 | 利確幅が損切り幅の2倍 | 勝率40%でもプラスになりうる |
⚠️ 上記は手数料(スプレッド等)を考慮しない理論上の計算です。実際のトレードではスプレッドやスリッページの影響で結果は変動します。
ルナの学習メモ:リスクリワード比を知ってから、「勝率を上げること」より「1回の勝ちを大きくすること」の方が重要だと気づきました。勝率50%でもリスクリワード比1:2なら長期的にはプラスになりうる計算です。利確ルールなしで「もっと伸びるかも」と粘り続けると、結局利益を逃すことが多い──というのが私の実感です。
ルール⑤:1回の取引量(ポジションサイズ)を決める
一言で:取引量(ロット数)は「損切りに引っかかったときの損失額」から逆算する。「いくら儲かるか」ではなく「いくら負けるか」を基準にする。
ポジションサイズの計算例
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 口座資金 | 30万円 |
| 1回の許容損失 | 2%=6,000円 |
| 損切り幅 | 30pips |
| 1pipsあたりの損益(1,000通貨) | 約10円(ドル/円の場合) |
| 取引量 | 6,000円 ÷(30pips × 10円)= 20,000通貨(2ロット) |
⚠️ 上記は1ロット=10,000通貨の場合の概算です。**お使いのFX会社によって1ロットの通貨単位(1,000通貨、100,000通貨など)は異なるため、必ず事前にご確認ください。**為替レートにより1pipsあたりの損益も変動します。
| ポジションサイズで守るべきルール | 理由 |
|---|---|
| 連勝しても取引量を急に増やさない | 「調子が良い」は過信。次のトレードで負ける可能性は常にある |
| 連敗しても取引量を急に増やさない | 「取り返したい」はリベンジトレードの入り口 |
| 段階的に増やす | 安定して利益が出るようになってから、少しずつ増量する |
ルナの学習メモ:ポジションサイズは「守りの計算」だと実感しています。「いくら儲けるか」ではなく「いくら負けても大丈夫か」から逆算する──この発想の転換が、資金管理の最も重要な考え方だと思います。
トレードプランのテンプレート
一言で:以下のテンプレートを埋めるだけで、最低限のトレードプランが完成する。最初はシンプルでOK。
📋 マイトレードプラン
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ① 通貨ペア | (例:ドル/円) |
| ② エントリー条件 | (例:日足20MAが上向き+RSI 30付近から反発+直近安値を割っていない) |
| ③ 損切りライン | (例:エントリー価格から30pips下、または直近安値の5pips下) |
| ④ 利確の目安 | (例:損切り幅の2倍=60pips、または直近高値の手前) |
| ⑤ 取引量 | (例:口座資金の2%リスク → 逆算してロット数を決定) |
| トレード時間帯 | (例:東京時間〜ロンドン時間。21:30以降の指標発表時はノートレード) |
| 1日の最大負け回数 | (例:2連敗したらその日はトレード終了) |
ルナの学習メモ:テンプレートは**「書くこと」自体が目的**です。頭の中にあるルールと、紙に書いたルールでは、守れる確率がまったく違いました。書くことで「曖昧な部分」が可視化され、実際のトレードで迷いが減ります。
トレードプランを「守る」ための仕組み
一言で:プランを作っても守れなければ意味がない。「意志力」に頼らず、仕組みで守るのがコツ。
プランを守るための5つの仕組み
| 仕組み | 内容 | 効果 |
|---|---|---|
| ① 損切りは逆指値で自動化 | エントリー直後に逆指値を必ず入れる | 「もう少し待てば…」で損切りできない問題を解消 |
| ② トレード日誌をつける | 毎回「プラン通りだったか」を記録する | 逸脱パターンが可視化される |
| ③ デモ口座で練習する | リアルマネーの前にルール遵守を練習 | 「ルール通りに執行する」スキルが身につく |
| ④ チェックリストを使う | エントリー前に条件を確認する | 感覚的なエントリーを防ぐ |
| ⑤ 1日の取引上限を決める | 「2連敗したら終了」等のルール | 感情的になった状態での追加トレードを防ぐ |
トレード日誌に記録すべき最低限の項目
| 項目 | 記録すること |
|---|---|
| 日時 | いつトレードしたか |
| 通貨ペア | 何を取引したか |
| 方向 | 買い or 売り |
| エントリー理由 | プランのどの条件に基づいたか |
| 結果 | 利確 or 損切り or 途中決済 |
| pips | 何pips獲得(またはマイナス)したか |
| プラン遵守 | ルール通りだったか?(◯ / ✕) |
| 振り返り | 次に活かすべきことは何か |
ルナの学習メモ:トレード日誌の最も重要な項目は**「プラン遵守」の列**だと思います。利益が出たかどうかよりも、ルール通りにトレードできたかどうかを評価基準にすることで、「結果ではなくプロセス」にフォーカスできるようになりました。
トレードプランでやりがちな初心者のミス
一言で:プランを「作ること」と「運用すること」の間には大きなギャップがある。
| やりがちなミス | なぜ危険か | 対策 |
|---|---|---|
| 最初から複雑なプランを作る | 条件が多すぎてエントリーチャンスが極端に減る。または守れない | 5つのルールだけのシンプルなプランから始める |
| トレード中にルールを変える | 感情に支配された状態での判断は冷静ではない | ルール変更はポジションなし&冷静な状態でのみ行う |
| 1〜2回の負けでプランを捨てる | どんな優れたプランでも連敗はある。試行回数が少なすぎて評価できない | 最低20〜30回はプラン通りにトレードしてから評価する |
| 勝っているときにルールを緩める | 過信からロット増量 → 大きな損失 | 勝っているときこそルールを守る |
| 振り返りをしない | プランの改善点が見えない。同じミスを繰り返す | 週1回の振り返りを習慣にする |
ルナの学習メモ:一番難しいのは「勝っているときにルールを守ること」です。連勝すると「自分は相場がわかっている」という錯覚が生まれ、ルールを超えたリスクを取りたくなります。でも、そこが最もルールが必要な瞬間だと痛感しました。
まとめ
トレードプランは「感情を排除する設計図」:迷いと衝動を減らすための仕組み。 初心者は5つのルールだけ決める:通貨ペア・エントリー条件・損切り・利確・取引量。 プランの価値は「守り続けること」にある:書いただけでは意味がない。仕組みで守る。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| トレードプランとは | 売買の判断基準を事前に明文化した設計図 |
| 初心者が決める5項目 | 通貨ペア・エントリー条件・損切り・利確・取引量 |
| プランの最大の効果 | 感情に振り回されない判断の土台を作る |
| 守るための仕組み | 逆指値の自動化・トレード日誌・チェックリスト |
| 見直しのタイミング | 20〜30回トレード後、冷静な状態で |
トレードプランは「正解を当てるための魔法」ではなく、**「間違えたときのダメージを最小限にするための安全装置」**です。まずはテンプレートを埋めるところから始めてみてください。シンプルなプランを実践するだけでも、「なんとなく」のトレードとの違いが明確になると思います。🌙
免責事項:本記事は2026年2月時点の公開情報に基づいた学習記録であり、投資助言ではありません。トレードプランの内容や手法は一般的に語られる考え方であり、利益を保証するものではありません。FX取引には元本損失のリスクがあり、急変時には想定以上の損失や追証が発生する可能性があります(追証の有無や条件は口座・商品で異なるため、取引前に取引説明書をご確認ください)。取引の判断はご自身の責任で行ってください。
FAQ:FXトレードプランでよくある質問
Q. トレードプランとは何ですか?
A. トレードプランとは、トレードの判断基準・ルールを事前に明文化した設計図です。どの通貨ペアを、どういう条件で売買し、損切りと利確をどこに置くか、1回にいくらリスクを取るかなどを事前に決めておくことで、感情的な判断を避けやすくなります。
Q. FX初心者がトレードプランで最初に決めるべきことは?
A. まずは5つだけ決めましょう。①取引する通貨ペア②エントリー条件③損切りライン④利確の目安⑤1回の取引量(ポジションサイズ)です。すべてを完璧にする必要はなく、シンプルなルールから始めて少しずつ改善するアプローチが一般的に勧められています。
Q. トレードプランを守れないときはどうすればいい?
A. プランを守れない原因は、多くの場合「ルールが曖昧すぎる」か「感情(恐怖・欲)に負けている」かのどちらかとされています。ルールを具体的な数値で明文化する、トレード日誌で逸脱を記録する、デモ口座でルール通りに執行する練習をする、などの対策が一般的です。
Q. トレードプランはどのくらいの頻度で見直すべきですか?
A. 一般的には1〜3ヶ月ごと、または一定のトレード回数(20〜30回など)ごとに振り返るのが目安とされています。ただし、トレード中にルールを変更するのは避け、振り返りは必ずポジションを持っていない冷静な状態で行うのが鉄則です。
Q. トレードプランのテンプレートはありますか?
A. 本記事内にシンプルなテンプレートを掲載しています。最初から複雑なプランを作る必要はなく、5つの基本ルール(通貨ペア・エントリー条件・損切り・利確・取引量)を埋めるだけのシンプルな形式から始めるのが効果的です。
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