FX通貨ペア選びのリスクとは?初心者が避けるべき通貨と安全な選び方を解説
通貨ペアの選択自体がリスク管理の一部。流動性の低い通貨ペアはスプレッドが広く、値動きが荒く、逆指値が滑りやすい。初心者はまずUSD/JPYやEUR/USDなどメジャー通貨ペアから始め、安定した環境でトレードの基本を学ぶのが安全。
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本記事は学習目的の整理であり、特定の売買判断を勧誘するものではありません。
「高金利通貨でスワップを稼ぎたい」「ボラティリティが大きい通貨で一発狙いたい」── FXを始めたばかりの頃、通貨ペアを選ぶ基準が「稼げそうかどうか」だけになっていないでしょうか。
実は、通貨ペアの選択自体がリスク管理の一部です。どの通貨ペアを選ぶかによって、スプレッド・流動性・ボラティリティ・地政学リスクが大きく異なります。
この記事では、FXの通貨ペア選びに潜むリスクと、初心者が最初に選ぶべき通貨ペアの基準を整理します。
私の学習記録として、「高金利だから」という理由だけでマイナー通貨を選んだ結果、スプレッドの広さと急落リスクに苦しんだ経験からの学びをまとめました。
結論(1分で把握)
- 通貨ペア選び=リスク管理:選ぶ通貨ペアで取引環境が大きく変わる
- メジャー通貨ペア:スプレッドが狭く、流動性が高く、値動きが比較的安定
- マイナー通貨ペア:スプレッドが広く、流動性が低く、値動きが激しい
- 初心者の基本方針:USD/JPYやEUR/USDなどメジャー通貨ペアから始める
- 通貨ペアを増やすタイミング:メジャー通貨ペアで安定して利益を出せるようになってから
項目 内容 初心者におすすめ USD/JPY、EUR/USD 避けるべき通貨ペア 流動性が低い新興国通貨(初心者のうち) 通貨ペア選びの基準 スプレッド・流動性・ボラティリティ・情報量
FX通貨ペアの分類:メジャー・マイナー・エキゾチックの違い
一言で:通貨ペアは「メジャー」「マイナー」「エキゾチック」の3つに分類される。分類が変わるとスプレッド・流動性・リスク特性が大きく異なる。
通貨ペアの3分類
| 分類 | 特徴 | 代表的な通貨ペア |
|---|---|---|
| メジャー(主要通貨ペア) | 取引量が多く、スプレッドが狭い。情報も豊富 | EUR/USD、USD/JPY、GBP/USD、USD/CHF |
| マイナー(クロス通貨ペア) | メジャーほどではないが、一定の取引量がある | EUR/JPY、GBP/JPY、AUD/JPY、EUR/GBP |
| エキゾチック(新興国通貨ペア) | 取引量が少なく、スプレッドが広い。値動きが激しい | TRY/JPY、ZAR/JPY、MXN/JPY |
分類による取引環境の違い
| 項目 | メジャー | マイナー | エキゾチック |
|---|---|---|---|
| スプレッド | 狭い(0.1〜0.3銭程度)※ | やや広い(0.3〜1.0銭程度)※ | 広い(1.0〜10銭以上)※ |
| 流動性 | 非常に高い | 高い | 低い |
| ボラティリティ | 比較的安定 | やや高い | 非常に高い |
| 情報量 | 豊富 | やや限定的 | 少ない |
| 逆指値の安定性 | 滑りにくい | やや滑る場合あり | 滑りやすい |
⚠️ 上記のスプレッドは対円通貨ペアの場合の一般的な目安です。通貨ペアによって単位は異なります(例:EUR/USDはpips表記)。また、FX会社・時間帯・相場環境により大きく異なります。最新の情報は各FX会社の公式サイトをご確認ください。
ルナの学習メモ:最初は「メジャーは動きが小さくてつまらない」と思い、ボラティリティの大きいGBP/JPYやTRY/JPYに手を出しました。結果、スプレッドの広さと急激な値動きに翻弄されて損失が拡大。メジャー通貨で基本を身につけてから他の通貨ペアに広げるべきだったと痛感しました。
FX通貨ペア選びの4つのリスク要因
一言で:通貨ペア選びで見るべきリスク要因は「スプレッド」「流動性」「ボラティリティ」「地政学リスク」の4つ。これらを総合的に評価して選ぶ。
リスク要因1:スプレッドの差
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 影響 | スプレッドが広い = 毎回のエントリーコストが高い |
| 例 | USD/JPYスプレッド0.2銭 vs TRY/JPYスプレッド3.0銭 → 同じ取引量でもコストが15倍 |
| 特に注意 | 早朝・指標発表時はスプレッドがさらに拡大する。エキゾチック通貨は元々広いスプレッドがさらに広がる |
リスク要因2:流動性の差
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 影響 | 流動性が低い = 注文が通りにくく、逆指値が滑りやすい |
| 例 | EUR/USDは世界で最も取引量が多く流動性が高い → 逆指値が設定価格で約定しやすい |
| 特に注意 | 新興国通貨は流動性が低く、週末の窓開けも大きくなりやすい |
リスク要因3:ボラティリティの差
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 影響 | ボラティリティが高い = 大きく稼げる可能性がある反面、大きく損する可能性も高い |
| 例 | GBP/JPYは「殺人通貨」と呼ばれることもあり、1日で200pips以上動く日もある |
| 特に注意 | ボラティリティが高い通貨ペアでは、損切り幅を広く設定する必要があり、ポジションサイジングにも影響する |
リスク要因4:地政学・経済リスクの差
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 影響 | 政治・経済が不安定な国の通貨は急落リスクが高い |
| 例 | トルコは政治的不安定さからリラが急落するケースが報告されている |
| 特に注意 | 高金利通貨は「高金利である理由」がある。金利が高い = 経済リスクが高い場合が多い |
ルナの学習メモ:4つのリスク要因をまとめると、エキゾチック通貨は4つすべてが不利な方向に働きます。スプレッドが広く、流動性が低く、ボラティリティが高く、地政学リスクも高い。「高金利でスワップがもらえる」という1つのメリットに対して、リスクが4重に乗っかっている状態です。
FX初心者が最初に選ぶべき通貨ペアの基準
一言で:初心者は「スプレッドが狭い」「流動性が高い」「情報が豊富」「値動きが比較的安定」の4条件を満たすメジャー通貨ペアから始めるのが無難とされています。
初心者が最初に検討したい通貨ペア
| 順位 | 通貨ペア | おすすめ理由 |
|---|---|---|
| 1位 | USD/JPY(ドル/円) | スプレッドが最も狭い水準。日本語の情報が豊富。日本時間でも活発に動く |
| 2位 | EUR/USD(ユーロ/ドル) | 世界で最も取引量が多い。スプレッドが非常に狭い。テクニカル分析が機能しやすいとされる |
| 3位 | EUR/JPY(ユーロ/円) | 日本のトレーダーに人気。ドル円に慣れた後のステップアップとして適している |
通貨ペアを増やすタイミング
| ステップ | 目安 | 内容 |
|---|---|---|
| ステップ1 | 最初の1〜3ヶ月 | USD/JPY 1本に集中。基本のリスク管理を身につける |
| ステップ2 | 3〜6ヶ月目 | EUR/USDを追加。2つの通貨ペアの値動きの違いを学ぶ |
| ステップ3 | 6ヶ月以降 | スタイルに合わせてEUR/JPY、GBP/JPY等のクロス通貨ペアを追加 |
| ステップ4 | 安定した利益が出てから | エキゾチック通貨は十分な経験を積んでから検討 |
ルナの学習メモ:「たくさんの通貨ペアを監視すればチャンスが増える」と思っていた時期がありますが、実際は逆でした。複数の通貨ペアを同時に追いかけると、どれも中途半端な分析になって勝率が下がりました。USD/JPY 1本に集中した時期が、最も安定して利益を出せたのは偶然ではないと思います。
FX通貨ペア選びでやりがちな初心者のミス
一言で:最も多いミスは「稼げそうかどうか」だけで通貨ペアを選ぶこと。リスク面の評価が欠けている。
| やりがちなミス | なぜ危険か | 対策 |
|---|---|---|
| 「高金利だから」で通貨ペアを選ぶ | 高金利 = 経済リスクが高い。スワップ収益以上の為替差損が出やすい | スワップだけでなく、ボラティリティ・流動性も確認 |
| 「ボラが大きい=稼げる」と判断する | ボラティリティが高い = 損失も大きい。リスク管理が難しくなる | 初心者はボラティリティが低い通貨ペアから始める |
| 5つ以上の通貨ペアを同時に取引する | 分析が浅くなり、各通貨ペアの特性を理解しないまま取引してしまう | 最初は1〜2ペアに集中 |
| 流動性を確認せずに取引する | 逆指値が滑りやすく、想定以上の損失が出る | メジャー通貨ペアから始め、流動性の重要性を体感する |
| 時間帯と通貨ペアの相性を無視する | 各通貨ペアには活発に動く時間帯がある。合わない時間帯に取引するとスプレッドが広がりやすい | 取引する時間帯に合った通貨ペアを選ぶ |
各通貨ペアが活発な時間帯(日本時間の目安)
| 時間帯 | 活発な通貨ペア | 理由 |
|---|---|---|
| 9:00〜15:00 | USD/JPY、AUD/JPY | 東京市場のメイン時間 |
| 16:00〜21:00 | EUR/USD、GBP/USD、EUR/JPY | ロンドン市場のメイン時間 |
| 21:00〜翌2:00 | USD/JPY、EUR/USD | ニューヨーク市場とロンドン市場が重なる最も活発な時間帯 |
| 5:00〜8:00 | 全体的に低流動性 | スプレッドが広がりやすく、取引には不向き |
⚠️ 上記は一般的な傾向であり、サマータイム等により時間帯は変動します。また、経済指標の発表時間にも注意が必要です。
ルナの学習メモ:「時間帯と通貨ペアの相性」は意外と見落としがちでした。日本時間の深夜にGBP/USDを取引しようとしたら、ロンドン市場が閑散期でスプレッドが倍以上に広がっていたことがあります。「いつ取引するか」も通貨ペア選びの重要な要素です。
まとめ
通貨ペアの選択自体がリスク管理の一部 初心者はメジャー通貨ペアから始めるのが安全 通貨ペアを増やすのは「基本が身についてから」
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 通貨ペア選びの基準 | スプレッド・流動性・ボラティリティ・情報量 |
| 初心者の第一選択 | USD/JPY(ドル/円) |
| 避けるべき通貨(初心者) | 流動性の低い新興国通貨 |
| 通貨ペアを増やすタイミング | 1ペアで安定して利益を出せるようになってから |
| 見落としがちなポイント | 取引時間帯と通貨ペアの相性 |
通貨ペア選びは「どこでトレードするか」を決める基本的な判断です。スポーツでいえば、自分のレベルに合ったコートや対戦相手を選ぶのと同じ。初心者がいきなりプロレベルのフィールドで戦っても、フィールドの特性に翻弄されるだけです。まずはUSD/JPYという「ホームグラウンド」で基本を身につけてから、少しずつフィールドを広げていく。それが通貨ペア選びのリスク管理の基本です。🌙
免責事項:本記事は2026年2月時点の公開情報に基づいた学習記録であり、投資助言ではありません。通貨ペアの推奨は一般的な考え方の例示であり、特定の通貨ペアの取引を勧誘するものではありません。スプレッド・ボラティリティ・流動性はFX会社・時間帯・相場環境により大きく異なり、将来の取引条件を保証するものではありません。FX取引には元本損失のリスクがあり、預けた証拠金以上の損失が発生する可能性があります(追証の有無や条件は口座・商品で異なるため、取引前に取引説明書をご確認ください)。取引の判断はご自身の責任で行ってください。
FAQ:FX通貨ペア選びでよくある質問
Q. FX初心者におすすめの通貨ペアは?
A. 初心者にはUSD/JPY(ドル/円)がよく推奨されます。理由はスプレッドが狭い、流動性が高い、日本語の情報が豊富、値動きが比較的安定している、の4点です。次にEUR/USD(ユーロ/ドル)も取引量が世界最大でスプレッドが狭いためおすすめです。
Q. マイナー通貨ペアのリスクは?
A. マイナー通貨ペア(新興国通貨等)は、スプレッドが広い、流動性が低い、値動きが激しい、政治・経済リスクが高い、逆指値が滑りやすい、といったリスクがあります。高金利やボラティリティの魅力がありますが、初心者には難易度が高いとされています。
Q. 通貨ペアのスプレッドが広いとなぜ不利なのですか?
A. スプレッドはエントリーのたびに発生するコストです。スプレッドが広いと、エントリー直後からマイナススタートの幅が大きくなります。特に短期トレードではスプレッド差が利益に大きく影響します。
Q. 通貨ペアの流動性とは何ですか?
A. 流動性とは、市場での取引量の多さを表します。流動性が高い通貨ペアは注文が成立しやすく、スプレッドも狭い傾向があります。逆に流動性が低い通貨ペアは約定しにくく、スプレッドが広がりやすく、価格が急変しやすいです。
Q. ボラティリティが高い通貨ペアは初心者に向いていますか?
A. 一般的には向いていないとされています。ボラティリティ(値動きの大きさ)が高い通貨ペアは、利益のチャンスも大きい反面、損失も大きくなりやすいです。初心者はまず値動きが比較的安定した通貨ペアでリスク管理の基本を身につけることが推奨されています。
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