リスク管理

FXリスクリワード比とは?計算方法と勝率との関係を初心者向けに解説

TL;DR

リスクリワード比(RR比)とは、1回のトレードで「いくら失うリスクがあるか」と「いくら得られる可能性があるか」の比率。RR比が高いほど、勝率が低くても利益を残せる構造になる。損切り幅と利確幅をセットで考えることが、トータルで利益を出すための基盤。

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本記事は学習目的の整理であり、特定の売買判断を勧誘するものではありません。

「損切りは決めた。でも、利確はなんとなく」── こんな経験はないでしょうか。

損切りラインを設定しているのに、利確の目標が曖昧なままトレードしていると、勝っても利益が小さく、負けたときの損失が大きくなりがちです。この「勝ちと負けのバランス」を数値で管理するのが**リスクリワード比(RR比)**です。

この記事では、FXにおけるリスクリワード比の基本的な考え方と計算方法、勝率との関係を初心者向けに整理します。

私の学習記録として、「勝率50%あるのになぜか資金が減っていく」という疑問を解決する過程で学んだ「RR比」の重要性をまとめました。

結論(1分で把握)

  • リスクリワード比とは:損切り幅(リスク)と利確幅(リワード)の比率。RR比1:2なら「1のリスクに対して2のリターン」
  • 計算式:RR比 = 利確幅(pips)÷ 損切り幅(pips)
  • 勝率との関係:RR比が高いほど、低い勝率でもトータルで利益を残せる
  • 一般的な目安:RR比1:2以上を目指す考え方が多いが、勝率とのバランスが本質
  • RR比だけでは不十分:ポジションサイジング・損切りルール・エントリー根拠と組み合わせて初めて機能する
項目 内容
リスクリワード比 損切り幅と利確幅の比率
計算式 利確幅 ÷ 損切り幅
目安 1:2以上が一般的(勝率とセットで判断)
損益分岐の勝率(RR比1:2) 約33%

FXリスクリワード比とは:勝ちと負けのバランスを数値化する

一言で:リスクリワード比(RR比)とは、1回のトレードで「いくら失うリスクがあるか」と「いくら得られる可能性があるか」の比率。損切りと利確をセットで設計するための指標。

リスクリワード比の基本

項目 内容
リスク(Risk) 損切り幅(pips) = エントリーから損切りラインまでの距離
リワード(Reward) 利確幅(pips) = エントリーから利確ラインまでの距離
RR比 リワード ÷ リスク
表記例 RR比1:2 = 「リスク1に対してリワード2」

RR比の具体例

損切り幅 利確幅 RR比 意味
30pips 30pips 1:1 勝ちと負けが同額
30pips 60pips 1:2 勝ちが負けの2倍
30pips 90pips 1:3 勝ちが負けの3倍
50pips 25pips 1:0.5 負けが勝ちの2倍(損大利小)

ルナの学習メモ:RR比を知る前は、「勝率が50%あれば大丈夫」と思っていました。でも勝ったときに20pips、負けたときに50pipsだと、勝率50%でもトータルはマイナスです。RR比は「何勝何敗で損益がどうなるか」を事前に見通すための道具だと理解しました。


FXリスクリワード比の計算方法:エントリー前に利確と損切りをセットで決める

一言で:RR比の計算はシンプル。「利確幅 ÷ 損切り幅」の1回の割り算だけ。大切なのは、エントリーする前にこの計算をすること。

計算式

RR比 = 利確幅(pips)÷ 損切り幅(pips)

計算例

項目
通貨ペア USD/JPY
エントリー価格 150.000円
損切りライン 149.700円(30pips下)
利確ライン 150.600円(60pips上)

計算:

RR比 = 60pips ÷ 30pips = 2.0
→ RR比は1:2

RR比から損益を事前にシミュレーションする(10,000通貨・USD/JPYの場合)

RR比 損切り額(目安) 利確額(目安) 備考
1:1(30pips / 30pips) 約3,000円 約3,000円 損益イーブン
1:2(30pips / 60pips) 約3,000円 約6,000円 勝ちが負けの2倍
1:3(30pips / 90pips) 約3,000円 約9,000円 勝ちが負けの3倍

※ 上記はUSD/JPY・10,000通貨の概算です。通貨ペア・レート・口座通貨により1pipの価値は変動します。

ルナの学習メモ:計算自体はとても簡単ですが、エントリーした「後」に計算しても意味がないことに気づくまで時間がかかりました。大事なのは、エントリーするに「このトレードのRR比はいくつか?」を確認し、基準を満たさなければエントリーしないというルールにすること。


リスクリワード比と勝率の関係:損益分岐点を知る

一言で:RR比が高ければ勝率が低くてもトータルで利益を残せる。逆にRR比が低ければ高い勝率が必要。この関係を「損益分岐の勝率」として数値化できる。

損益分岐の勝率の計算式

損益分岐の勝率(%)= 1 ÷(1 + RR比)× 100

RR比ごとの損益分岐勝率

RR比 損益分岐の勝率 意味
1:0.5 約67% 3回中2回勝たないとトントン
1:1 50% 半分勝てばトントン
1:1.5 40% 5回中2回勝てばトントン
1:2 約33% 3回中1回勝てばトントン
1:3 25% 4回中1回勝てばトントン

10回トレードした場合のシミュレーション(損切り幅30pips・10,000通貨)

RR比 勝率 勝ちトレード 負けトレード 利益合計 損失合計 最終損益
1:1 50%(5勝5敗) 5 × 3,000円 5 × 3,000円 15,000円 ▲15,000円 ±0円
1:2 40%(4勝6敗) 4 × 6,000円 6 × 3,000円 24,000円 ▲18,000円 +6,000円
1:3 30%(3勝7敗) 3 × 9,000円 7 × 3,000円 27,000円 ▲21,000円 +6,000円
1:0.5 60%(6勝4敗) 6 × 1,500円 4 × 3,000円 9,000円 ▲12,000円 ▲3,000円

※ 上記はUSD/JPY・10,000通貨の概算。スプレッドやスリッページは含んでいません。実際の損益はこれらのコストやレート変動により異なります。

ルナの学習メモ:この表で最も印象的だったのは、RR比1:2で勝率40%(4勝6敗)でもプラスになること。そしてRR比1:0.5で勝率60%でもマイナスになること。「勝率」だけを追い求めていた時期に、なぜ資金が減っていたのか──答えはRR比が1:0.5以下の「損大利小」トレードを繰り返していたからでした。


RR比と勝率のトレードオフ:理想のバランスを見つける

一言で:「RR比を高くすれば万事OK」ではない。利確幅を広げるほど勝率は下がりやすくなる。自分のトレードスタイルに合ったバランスを見つけることが重要。

なぜRR比を高くすると勝率が下がるのか

RR比 利確に必要な値動き 勝率への影響
1:1 損切り幅と同じ 比較的到達しやすい
1:2 損切り幅の2倍 到達前に反転するリスクが上がる
1:3 損切り幅の3倍 大きなトレンドが必要。到達率はさらに下がりやすい

トレードスタイル別のRR比と勝率の傾向

スタイル 一般的なRR比 勝率の傾向 特徴
スキャルピング 1:1〜1:1.5 高め(60〜70%を目指す考え方が多い) 小さな値幅を高頻度で取る
デイトレード 1:1.5〜1:3 中程度(40〜60%) 1日の中でトレンドを捉える
スイングトレード 1:2〜1:5 低め(30〜50%) 数日〜数週間のトレンドを狙う

⚠️ 上記の勝率・RR比はあくまで一般的な傾向の例示であり、万人に当てはまる数値ではありません。実際の勝率はストラテジー・相場環境・通貨ペアにより大きく異なります。

ルナの学習メモ:最初は「RR比1:3以上じゃないとエントリーしない」というルールにしていたのですが、エントリーチャンスが極端に減り、焦ってルールを破るという悪循環に陥りました。RR比は「高ければ高いほど良い」わけではなく、自分の勝率とのバランスで「トータルでプラスになる組み合わせ」を見つけることが大事だと学びました。


FXリスクリワード比でやりがちな初心者のミス

一言で:初心者は「利確を欲張りすぎる」か「損切りを狭くしすぎる」のどちらかで、見かけのRR比を高くしがち。実際に到達可能なRR比かどうかを検証することが大切。

やりがちなミス なぜ危険か 対策
利確を欲張りすぎる 利確ラインに到達する前に反転し、結局損切りになる 直近の抵抗線・支持線を利確目標にする
損切りを狭くしてRR比を無理に上げる ダマシ(一時的な逆行)に引っかかりやすくなり勝率が極端に下がる ATR(日足)を参考に最低限の損切り幅を確保する
RR比だけを見てエントリー根拠を軽視する RR比が良くても、根拠のないエントリーは勝率が極端に低い RR比とエントリー根拠の両方をチェックリストで確認する
利確と損切りを後から変更する 含み益が出ると「もっと」、含み損が出ると「戻るかも」で基準がブレる エントリー前にRR比を計算し、途中で変更しないルールにする
RR比を計算せずにエントリーする 「なんとなく」の利確はほぼ損大利小になる 毎回のエントリー前にRR比を算出。基準未満ならエントリーしない

ルナの学習メモ:「損切り10pips・利確50pips」と設定すると、計算上はRR比1:5で素晴らしく見えます。でも実際には10pipsの損切りはすぐにヒットし、50pipsの利確には滅多に到達しない。計算上のRR比と実際に到達可能なRR比は別物だということを、何度も痛い目を見て学びました。


RR比を実践に落とし込むチェックリスト

一言で:RR比は計算するだけでは意味がない。「エントリー前に必ずチェックする」仕組みに落とし込むことで、感情によるブレを防ぐ。

エントリー前チェックリスト(RR比版)

チェック項目 確認内容
① 損切りラインを決めたか? テクニカル分析に基づく根拠ある位置か
② 利確ラインを決めたか? 直近の抵抗線・支持線など、到達の根拠があるか
③ RR比を計算したか? 利確幅 ÷ 損切り幅 = ?
④ RR比が自分の基準を満たしているか? 例:1:1.5以上、1:2以上など事前に設定した基準
⑤ ポジションサイジングと整合しているか? 許容損失額からロット数を逆算済みか

RR比を守るためのルール例

ルール 内容
最低RR比を設定する たとえば「RR比1:1.5未満のトレードはエントリーしない」
利確ラインの根拠をメモする 「なぜこの価格で利確するのか」をトレード日誌に記録する
途中でRR比を変更しない エントリー後に損切り・利確を動かさない(例外:トレーリングストップ等の事前ルールがある場合)
週次で実績RR比を計算する 実際のトレード結果からRR比を算出し、計画と乖離がないか確認する

ルナの学習メモ:特に大事だと感じたのは「週次で実績RR比を計算する」ことです。「RR比1:2を狙っている」と思っていても、実際には利確を早めに切り上げたり、損切りを先送りしたりして、実績のRR比が1:0.8ということがありました。計画と実績のギャップを可視化することが改善の第一歩です。


まとめ

リスクリワード比は「勝ちと負けのバランス」を数値化する指標 RR比と勝率はトレードオフ:高いRR比は低い勝率でも利益を残せるが、勝率自体が下がりやすい 計算上のRR比と到達可能なRR比は別物:テクニカル根拠のある利確・損切り設定が前提

項目 内容
リスクリワード比とは 損切り幅と利確幅の比率
計算式 利確幅 ÷ 損切り幅
一般的な目安 1:2以上を目指す考え方が多い(勝率とのバランスが本質)
損益分岐の勝率(RR比1:2) 約33%
特に注意したいミス 利確の欲張り・損切り幅の過小設定

リスクリワード比は「勝率と同じくらい大事な、もう一つの軸」です。勝率だけを追い求めると「コツコツドカン」──小さく勝って大きく負けるパターンに陥りやすい。RR比を意識することで、「負けてもいいトレード」と「絶対に避けるべきトレード」の境界線が見えてくる。損切りが「シートベルト」なら、RR比は目的地をセットする「カーナビ」です。これがないと、トレードは運任せのドライブになってしまいます。🌙

免責事項:本記事は2026年2月時点の公開情報に基づいた学習記録であり、投資助言ではありません。記事内のRR比・勝率・損益シミュレーションは一般的な考え方の例示であり、将来の利益を保証するものではありません。実際の勝率・損益はトレード戦略・相場環境・通貨ペア・スプレッド等により大きく異なります。FX取引には元本損失のリスクがあり、預けた証拠金以上の損失が発生する可能性があります(追証の有無や条件は口座・商品で異なるため、取引前に取引説明書をご確認ください)。取引の判断はご自身の責任で行ってください。


FAQ:FXリスクリワード比でよくある質問

Q. リスクリワード比(RR比)とは何ですか?

A. リスクリワード比とは、1回のトレードにおける損失幅(リスク)と利益幅(リワード)の比率です。たとえば損切り幅30pips・利確幅60pipsなら、RR比は1:2です。「いくら失うリスクに対して、いくら得られる可能性があるか」を数値化する指標です。

Q. リスクリワード比はいくつが理想ですか?

A. 一般的には1:2以上を目安にする考え方が多いですが、「理想のRR比」は勝率とセットで考える必要があります。勝率が高いトレーダーならRR比1:1でも利益が出ますし、勝率が低くてもRR比1:3以上であれば利益が残る可能性があります。自分のトレードスタイルに合ったバランスを見つけることが重要です。

Q. リスクリワード比と勝率の関係は?

A. RR比と勝率はトレードオフの関係にあります。RR比1:1なら損益分岐の勝率は50%、RR比1:2なら約33%、RR比1:3なら25%です。RR比を高くするほど必要な勝率は下がりますが、利確幅が大きいと勝率自体が下がりやすくなります。

Q. リスクリワード比の計算方法は?

A. RR比 = 利確幅(pips)÷ 損切り幅(pips)で計算します。たとえば損切り幅30pips・利確幅90pipsなら、90 ÷ 30 = 3.0で、RR比は1:3です。

Q. リスクリワード比だけ見ていれば勝てますか?

A. いいえ、RR比だけでは不十分です。RR比が良くても、エントリーの根拠が弱ければ勝率が極端に低くなり、トータルでは損失になります。RR比は「勝率」「ポジションサイジング」「損切りルール」と組み合わせて初めて機能するリスク管理の一要素です。


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