FXスワップポイントのリスクとは?マイナススワップや金利変動の注意点を初心者向けに解説
スワップポイントは「毎日もらえる金利収入」として魅力的だが、金利差の変動・マイナススワップの拡大・為替差損による利益の消失など、見落としがちなリスクがある。スワップ目的のトレードでも、為替変動リスクを無視してはならない。
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本記事は学習目的の整理であり、特定の売買判断を勧誘するものではありません。
「高金利通貨を買っておけば、毎日スワップポイントがもらえる」── スワップポイントの魅力に惹かれてFXを始める人は少なくありません。
しかし、スワップ収益だけに注目すると、見落としがちなリスクがあります。金利差の変動、マイナススワップの拡大、そして何より為替差損がスワップ利益を一瞬で消し飛ばす可能性。
この記事では、FXのスワップポイントに潜むリスクと、スワップ狙いのトレードで損をしないための考え方を初心者向けに整理します。
私の学習記録として、「スワップで毎月○万円」を目標にトルコリラを買い持ちした結果、数ヶ月分のスワップ収益が1日の急落で消えた経験からの学びをまとめました。
結論(1分で把握)
- スワップポイントとは:2通貨間の金利差に基づく調整金。毎日発生する
- 魅力:高金利通貨の買いポジションで毎日スワップ収益が得られる
- 最大のリスク:為替差損がスワップ収益を上回る。数年分のスワップが1日で消える場合も
- 見落としがちなリスク:金利差の変動、マイナススワップ、税金
- スワップ狙いでも必須:ポジションサイジング・損切りルール・為替変動の管理
項目 内容 スワップポイント 2通貨の金利差に基づく調整金(毎日発生) 最大のリスク 為替差損がスワップ利益を上回る 対策 スワップ狙いでもポジションサイジングと損切り設定は必須
FXスワップポイントの仕組み:なぜ毎日お金がもらえる(取られる)のか
一言で:スワップポイントは2つの通貨の金利差に基づく調整金。高金利通貨を買い・低金利通貨を売るとプラスのスワップを受け取り、逆のポジションではマイナスのスワップを支払う。
スワップポイントの基本
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| スワップポイントとは | ポジションを翌日に持ち越したときに発生する金利差調整金 |
| プラススワップ | 高金利通貨を買い・低金利通貨を売るポジションで受け取れる |
| マイナススワップ | 低金利通貨を買い・高金利通貨を売るポジションで支払う |
| 発生タイミング | 毎営業日のロールオーバー時(FX会社によって時間は異なる) |
| 付与日数 | 通常1日分。水曜日(または木曜日)は3日分まとめて付与されることが多い |
通貨ペアと金利差の関係
| 通貨ペア例 | 金利差の方向 | 買いスワップ | 売りスワップ |
|---|---|---|---|
| TRY/JPY(トルコリラ/円) | 高金利 vs 低金利 | プラス(大) | マイナス(大) |
| MXN/JPY(メキシコペソ/円) | 高金利 vs 低金利 | プラス(中) | マイナス(中) |
| USD/JPY(ドル/円) | 中金利 vs 低金利 | プラス(小〜中) | マイナス(小〜中) |
| EUR/JPY(ユーロ/円) | 金利差は時期による | 時期による | 時期による |
⚠️ スワップポイントはFX会社ごとに異なり、金利情勢によって日々変動します。上記は一般的な傾向の例示であり、最新の数値は各FX会社の公式サイトをご確認ください。
ルナの学習メモ:スワップポイントの仕組み自体はシンプルですが、「毎日もらえる」という魅力が、為替差損のリスクを見えにくくするのが落とし穴です。銀行の定期預金の利息と違い、スワップポイントには元本が変動するリスクが常にあります。
FXスワップポイントの5つのリスク
一言で:スワップポイントはメリットばかりではない。為替差損、金利変動、FX会社による変更、マイナススワップの蓄積、税金など、見落としがちなリスクが複数ある。
リスク1:為替差損がスワップ収益を消し飛ばす
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 仕組み | 高金利通貨は経済や政治が不安定な国の通貨であることが多く、急落リスクが高い |
| 例 | TRY/JPY(10,000通貨あたり):1日のスワップ収益30円 × 365日 ≒ 年間10,950円 → 1日で5円下落 → 50,000円の為替差損(10,000通貨) |
| 結論 | 5年分近いスワップ収益が1日の値動きで消える可能性がある |
リスク2:金利差の変動でスワップが減少・マイナス転換する
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 仕組み | 各国の政策金利は定期的に見直される。金利差が縮小すればスワップも減少する |
| 例 | 米ドルの金利が下がると、USD/JPYの買いスワップが減少する。逆転すればマイナスになる場合もある |
| 注意 | 「今のスワップ」が永続する保証はない |
リスク3:FX会社によるスワップの変更
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 仕組み | スワップポイントはFX会社が独自に設定しており、政策金利とは別にFX会社の判断で変更される |
| 影響 | 同じ通貨ペアでもFX会社によってスワップ額が異なる。突然変更されることもある |
| 対策 | 複数のFX会社のスワップを定期的に比較し、大きく乖離していないか確認する |
リスク4:マイナススワップの蓄積
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 仕組み | 売りポジションや金利差逆転時にマイナススワップが毎日発生する |
| 影響 | 長期保有するほどマイナススワップが蓄積し、利益を圧迫する |
| 例 | マイナススワップ-50円/日 × 60日 = -3,000円。為替差益が出ていても、スワップコストで相殺される |
リスク5:税金の見落とし
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 仕組み | スワップポイントも課税対象。確定申告が必要になる場合がある |
| 注意点 | スワップ収益の課税タイミングはFX会社や口座の種類により異なる(受取時・決済時など) |
| 対策 | 利用中のFX会社の税務上の取り扱いを確認する |
⚠️ 税金に関する正確な情報は、税務署や税理士にご確認ください。上記は一般的な注意点の紹介です。
ルナの学習メモ:この中で最も衝撃を受けたのはリスク1です。「毎日30円もらえる」に惹かれてTRY/JPYを10,000通貨買い持ちした結果、金利変更の噂が出た日に5円急落。1日で50,000円の為替差損が出て、年間のスワップ収益(約10,950円)の5年分近くが一瞬で消えました。スワップは「おまけ」であって、メインの収益源にするのは危険だと痛感しました。
スワップポイント狙いのトレードで気をつけるべき5つのルール
一言で:スワップ狙いのトレードでも、為替変動リスクの管理は必須。「スワップがもらえるから」は、損切りしない理由にはならない。
| ルール | 内容 | 理由 |
|---|---|---|
| ① 為替差損の最大許容額を決める | スワップ収益の○ヶ月分(例:6ヶ月分)の為替差損が出たら損切り | スワップ目的でも、為替差損が利益を超えたら意味がない |
| ② ポジションサイジングを守る | 口座残高の2〜3%以内の損失に収まるロットに設定 | 高金利通貨は急落リスクが高い。通常より慎重なサイジングが必要 |
| ③ 金利動向をウォッチする | 各国中央銀行の政策金利発表を追う | 金利引き下げ観測が出た時点でポジションの見直しを検討 |
| ④ 分散する | 1つの高金利通貨に集中しない。複数の通貨ペアに分散 | 1つの通貨が急落しても、全体へのダメージを抑える |
| ⑤ レバレッジを低く抑える | スワップ狙いの場合はレバレッジ2〜3倍以下が目安 | 高レバレッジでは為替変動の影響が大きく、スワップ収益が吹き飛びやすい |
⚠️ 上記は一般的な考え方の例示です。具体的なルールはトレードスタイル・資金量・リスク許容度によって異なります。
ルナの学習メモ:「スワップがもらえるから、含み損が出ても売らない」── これが最も危険な思考パターンです。スワップは「損切りしない理由」にはならない。為替差損の方がはるかに大きくなることがほとんどなのに、「毎日スワップがもらえている」という小さな安心感が、損切りの判断を鈍らせる心理的な罠になります。
FXスワップポイントで初心者がやりがちな5つのミス
一言で:スワップ関連で最も危険なミスは「スワップ=銀行の利息」と誤解して、為替変動リスクを無視すること。
| やりがちなミス | なぜ危険か | 対策 |
|---|---|---|
| 「毎日○円もらえる」だけで通貨ペアを決める | スワップが高い = 金利が高い = 経済リスクが高い。高スワップにはそれなりの理由がある | スワップだけでなく、通貨の安定性・ボラティリティも確認 |
| 為替差損を無視して放置する | スワップで年1万円もらっても、為替差損が5万円なら-4万円 | 為替差損の上限(例:スワップ6ヶ月分)を事前に決める |
| 高レバレッジでスワップ狙い | スワップ収益を最大化しようとレバレッジを上げると、為替変動のダメージも最大化 | スワップ狙いはレバレッジ2〜3倍以下に抑える |
| 金利変更のリスクを考慮していない | 「今のスワップ」がずっと続く前提で計算してしまう | 金利見通しを定期的に確認。年に1回は見直す |
| マイナススワップを気にせず売りポジションを放置 | 毎日じわじわコストが積み重なる | 保有コスト(マイナススワップ)を意識した保有期間を設定 |
ルナの学習メモ:「スワップで月3万円の不労所得」── この夢が、冷静なリスク判断を曇らせる最大の原因でした。スワップポイントは「おまけ」であって「本業」ではない。この認識を持ったとき、初めてスワップリスクと向き合えるようになりました。
まとめ
スワップポイントは「毎日もらえる利益」であると同時に「リスクを忘れさせる罠」でもある 為替差損がスワップ収益を上回るケースは珍しくない スワップ狙いでも損切り・ポジションサイジング・レバレッジ管理は必須
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| スワップポイントとは | 2通貨の金利差に基づく調整金(毎日発生) |
| 5つのリスク | 為替差損・金利変動・FX会社変更・マイナス蓄積・税金 |
| 最も危険なミス | 「スワップがあるから損切りしない」 |
| スワップ狙いの基本姿勢 | レバレッジ低め + 損切りルールあり + 為替変動の管理 |
スワップポイントは「見える利益」としてとても魅力的です。しかし、為替変動という「見えにくい損失」が背後に隠れていることを忘れてはいけない。スワップは「おまけ」──この認識を持った上で、為替リスクとスワップ収益のバランスを冷静に管理すること。それがスワップポイントと上手く付き合うための基本姿勢です。🌙
免責事項:本記事は2026年2月時点の公開情報に基づいた学習記録であり、投資助言ではありません。スワップポイントの金額はFX会社・通貨ペア・金利情勢によって日々変動し、本記事の数値は一般的な例示であり、将来のスワップ収益を保証するものではありません。高金利通貨は為替変動リスクが大きく、スワップ収益を上回る為替差損が発生する可能性があります。FX取引には元本損失のリスクがあり、預けた証拠金以上の損失が発生する可能性があります(追証の有無や条件は口座・商品で異なるため、取引前に取引説明書をご確認ください)。取引の判断はご自身の責任で行ってください。
FAQ:FXスワップポイントリスクでよくある質問
Q. スワップポイントのリスクとは何ですか?
A. スワップポイントのリスクとは、金利差の変動によるスワップ額の減少やマイナス転換、為替差損がスワップ利益を上回ること、高金利通貨特有の急落リスクなどです。スワップ収益だけに注目すると、為替変動による損失を見落とす危険があります。
Q. マイナススワップとは何ですか?
A. マイナススワップとは、ポジションを保有することで毎日コストが発生する状態です。低金利通貨を買い・高金利通貨を売るポジションや、金利差が逆転した場合に発生します。マイナススワップはポジションを保有している限り毎日発生するため、長期保有ほど影響が大きくなります。
Q. スワップポイント狙いのトレードは安全ですか?
A. 必ずしも安全とは言えません。高金利通貨は経済・政治の不安定さから急落するリスクがあり、数年分のスワップ収益が1日の為替変動で消し飛ぶケースも報告されています。スワップ狙いのトレードでも、ポジションサイジングと損切りルールの設定が重要です。
Q. スワップポイントが変動するのはなぜ?
A. スワップポイントは2つの通貨の金利差に基づいて計算されるため、各国の政策金利の変更、市場金利の変動、FX会社の設定変更などにより日々変動します。「今日のスワップ」が将来も同じとは限りません。
Q. スワップポイントとスプレッドの違いは?
A. スプレッドはエントリー時に1回発生する売買価格差のコストで、スワップポイントはポジションを翌日に持ち越すたびに発生する金利差の調整金です。スプレッドは短期トレーダーに影響が大きく、スワップは長期ポジション保有者に影響が大きいという違いがあります。
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